黒アリ

羽がある黒アリ対策の話|シロアリじゃなくても何とかしたい!

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数年前から羽がある黒アリに悩まされています。6月頃、2階の寝室に出没します。

シロアリではなく羽がある黒アリの話

シロアリでないことはわかっています。なぜなら、羽のある黒アリがでた年の秋に、シロアリ駆除業者に見てもらったら、シロアリはいませんでした。6月にでた羽アリについて、シロアリ駆除業者に確認してみたところ、黒アリだと言われました。

初めて
出たときはひたすら殺していましたが、灯りに集まることがわかったので、途切れたあたりで電気を消して怯えながら寝ていました。そして、1ヶ月くらい経ったでしょうか、いつの間にでなくなりました。

翌年
また出没しましたが、畳みの隙間から出てくるのを発見したので、殺虫剤を撒き養生テープで防ぎました。薄い緑色の養生テープなので、灯りがもれるらしく、テープの下にたくさんの羽アリの死がいがくっ付いていました。

翌々年
養生テープを貼っていたところとは別の場所からでているようだったので、畳みの隙間の範囲を今までより広げてテープを貼りました。それで解決しました。

そして、今年
養生テープも貼ってあるし、安心していたらまた出没しました。

それが、憎い羽アリです。

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羽がある黒アリ

思い出すだけで寒気がしますが、写真に取っちゃいました。これは大きい羽アリで、小さい羽アリもでてきます。しかし、こんなに大きい羽アリが出たのは今年が初めてです。今までは小さい羽アリだったのでつぶしても感触がありませんでしたが、今年の羽アリをつぶすとブチッと気持ち悪い感触が指に残るので最悪です。

大きい羽アリ・小さい羽アリと書きましたが、調べてみると女王アリとオスアリのようです。写真を取り直しました。

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羽がある黒アリ

サイズは羽も入れて、女王アリは約15㎜、オスアリは約7㎜でした。

 

どうして黒アリに羽が生えるのか?

普段見かけるアリは「働きアリ」といわれる産卵機能のないメスなので、卵を産むことはできません。巣の中で産卵ができるのは女王だけで、繁殖期に羽の生えた若い女王と、同じく羽の生えたオスアリを生みます

この羽の生えた若い女王とオスアリは結婚飛行のため、巣から飛び立ちます。若い女王は別の巣のオスアリと結婚します。このとき若い女王は数匹のオスと交わり、地上へ降りて羽を抜き、地中に潜り込みます。女王がオスと交わるのは一生でこの時期だけですが、オスアリからもらった精子を体内に蓄え、10~20年間産卵し続けます。

オスアリは別の巣の若い女王アリと交わった後、死んでしまいます。

余談ですが、
女王アリは産卵し続ける長い一生、オスアリは子孫を残すためだけの短い一生。
どちらがいいですか?

 

羽がある黒アリを何とかしたい!

アリの巣の駆除

アリの巣の中の女王アリが羽アリを生むのですから、アリの巣がなかったら羽アリも発生しません。巣を駆除することが重要になります。

アリの巣の場所がわかっている場合、巣の上から殺虫剤を撒く、あるいは巣の周辺に毒餌を置きます

アリの巣の場所がわからない場合、アリの行列が見られるところに毒餌を置きます。働きアリが毒餌を巣に持ち帰り、巣ごと駆除できます。

侵入防止

窓やドアはできるだけ開放せず、網戸にするならメッシュの細かいものを取り付けます。羽アリが室内に入ってこないよう物理的に防ぎます

畳みの隙間など、侵入経路がわかっている場所は、テープで塞ぎます。

習性を踏まえた防止

羽アリは光に向かって行く習性があります。室内の灯りが見える窓には、羽アリが多数飛んでくる事があります。遮光カーテンなどで室内の灯りが外に漏れないようします

殺虫剤散布

室内の灯りが見える窓に飛んできた羽アリは、窓やドアの隙間から入ってきますので、窓用の殺虫剤をスプレーします。網戸には網戸用防虫剤を使用します。

 

今回の対策

羽アリの習性を調べてみると家の外から飛んでくる可能性が多いのですが、羽アリが畳みの隙間からでてきたところを見てしまっていたので、逆に外から閉まっている窓をすり抜けているとは考えていませんでした。

しかし、確かに網戸にしていたし、灯りも窓の外に漏れていました。今年は大きい女王アリも入ってきましたので、普通の網戸ではすり抜けてしまうようです。

そこで、畳みの隙間は確認しながら(問題なく貼られていましたが)貼り直して、網戸にしないで窓を閉め、灯りが外に漏れないようにしました

その結果

羽アリは発生しませんでした。

 

今後の対策

今までは、働きアリが家の周りをうろうろしてようが、家の中に入ってこない限り、気にしていませんでした。しかし、羽アリがでる原因だとわかった以上、何も対処しないわけにいきません。

取りあえず、アリの巣の駆除から始めようと思います。