この記事は、個人の受け取り方によって、判断がわかれる内容です。
外壁塗装訪問販売の実体験が、自分の場合に照らし合わせて判断する材料になればと思います。
私の主観はどうしても入ってしまいますが、この記事は最終的に個人でよく考えて自分で判断を下す参考資料だと考えて下さい。
突然の訪問
当たり前ですが、突然の飛び込み訪問を受けました。土曜日の15時ごろでした。40才位の作業着をきた男性で、リフォーム会社の身分証のネームカードホルダーを首から下げていました。
リフォーム会社社員(男性)の話:
○×●さん(芸能人)がイメージキャラクターとしてCMをしているリフォーム会社です。この地域はまだ馴染がなく、なかなか施工してもらえない。新規開拓のため、今回この地域の初めの数軒のみ、弊社がかなりの外壁塗装費用を負担します。(驚くほどの値下げができると連発していました。)そこから口コミで顧客を広げていきたい。どこに依頼するにしても、外壁塗装について知っておいた方がいいので、少し説明させて下さい。もちろん話を聞いたからといって頼まなければいけないわけではありません。(説明を始めました。)見積は簡単に出せますので、外壁の状態と大きさを調べさせて下さい。(実際、もう外壁塗装をしなければならいと思っていた時だったので、つい許可してしまいまいた。)見積を持ってきますが、ご夫婦がそろっているときがいいので、1時間後にまた訪ねたいがどうですかと訊いてきました。大丈夫だと言うと16時にきますが、サンプルを置きたいのでテーブルに広げられるようなところでとお願いされました。
いつもはすぐに断るのですが、やはり「値下げ」「今回のみ」とかいう言葉に弱く、夫婦ふたりだったということもあり、話を聞くことにしました。(私ひとりだったら、断っていたと思いますが・・・。)
会社説明
1時間後の16時頃、もう一人の男性とともにやってきました。
もう一人の上司のような男性が会社説明をはじめました。会社説明が終わったところで、初めの男性は他のアポイントがあるというと退席しました。
若い会社でしたが、説明を聞く限りではかなりきちんとした会社のように思えました。
CSR(企業の社会的責任)、コンプライアンス(法令遵守)、ISO9001(品質マネジメントシステム)についてもしっかり説明していました。
サンプル紹介
アクリル系塗料、ウレタン系塗料(2種類)、シリコン系塗料と順に、詳しく外壁塗装の塗料の説明を始めました。塗料は有名メーカーを使用と紹介されました。
そして、最後に耐用年数を長くというお客様の要望に応えて作ったというオリジナルのシリコン系塗料を勧めてきました。耐用年数が長いので、他の塗料なら2回するところを「オリジナルのシリコン」なら1回で済むと紹介してきました。
新規開拓のための費用負担
普通ならばCMとかに使う広告宣伝費を、新規開拓地域のお客様にまわして施工をすることによって、口コミで広げようという考えでした。
タブレットで5種類の見積を見せてくれましたが、結局オリジナルのシリコン系塗料を勧めてきました。
オリジナルのシリコン系塗料は200万円でしたが、これを選ぶかどうか訊かれました。5種類すべての値下げ価格を確認するのではなく、オリジナルを選ぶなら会社に価格を訊きますと言われました。もちろん価格を聞いてから断ってもいいからと言われたので、金額を聞くことになりました。(後で考えると、物凄く変な話です。もともと新規開拓の値下げをすると言っているのですから、値下げ価格を確認してからお客様のところにくるはずです。)男性は一旦家の外にでて会社に連絡を取り確認していました。そして、新規開拓のための値下げ価格は130万円ということでした。
アクリルやウレタン、普通のシリコンの新規開拓値下げ価格には触れないのでいくらか聞くと、会社に確認しないとはっきりしたことは言えないが、ウレタンは65万円で、普通のシリコンは85万くらいということでした。
少し2、3日考えたいというと、今答えをもらえないなら、断って下さいと言われました。新規開拓のための予算なので、後でとなると130万円という金額を出せない可能性がありますと言われました。
即答はできないので断るしかありませんと言うと、「オリジナルのシリコン」をいくらまで下げたらやってみたいという気になるかという話に進みました。(あくまでも、「オリジナルのシリコン」に話を持っていきます。)
それなら、普通のシリコンは85万、「オリジナルのシリコン」が同じくらいになったらどうですか?やりたいですかと聞かれます。同じだったら、もちろん「オリジナルのシリコン」ですと答えると、だめだとは思いますが会社に訊いてきますと外へ出て行きました。
戻ってきて会社に確認しましたが、「オリジナルのシリコン」はこれ以上安くできません。しかし、「オリジナルのシリコン」に限りなく近い社員向けのシリコンがあるので、それなら95万でできますと言ってきました。(ある成分が入ってないので社員向けは安くなっているが、それがなくても問題ないと言っていました。)社員向けの「オリジナルのシリコン」をお客に勧めるのなら、なぜ商品化しないのですかと訊くと、そうすると「オリジナルのシリコン」が売れなくなるからだそうです。
いかかでしたか?
あなたなら、どのような結論をだしますが?
訪問販売の誘導方法に疑問
「オリジナルのシリコン」以外は新規開拓の値下げ価格で売る気はないということを感じました。本当に新規開拓をしたかったら、普通のシリコンを新規開拓値下げ価格で、話をすすめてもいいのにそれを巧みに避けていました。
しかし、結局2時間30分ほど言葉巧みに説得されていたので、途中から誘導されそうになったことは事実です。
「オリジナルのシリコン」が本当に素晴らしいものであり自信があるのならば、初めから「オリジナルのシリコン」のみ新規開拓の価格で値下げすると言えばいいと思ったりしました。実際に外壁に満足すれば、口コミで広がっていくものと思います。品質の良いものとして広がっていけば価格が高くても選ぶと思うのですが・・・。
即答を迫るという方法はどうでしょうか?迫られた時点でこちら側は何だか怪しいと勘ぐって断るか、損する気になって申し込んでしまうか分かれるでしょう。私は何かやめた方がよさそうという気持ちになりました。考える時間を与えると断られると考えたのかもしれませんが、クーリングオフがあるので、あとで解約されるので一緒のような気がします。
最期に
検索していると、次のような記事を見つけました。
このフレーズが出たら要注意 この地区全てのお宅を外壁の無料点検で回らせて頂いております。 無料点検や高額な値引きで「本日中や明日までに契約」して頂ければと言うフレーズが出たら絶対に即決はせずに「一度断り」その会社についてネットで色々と調べてください。 訪問販売には騙されるな|外壁塗装の完全ガイドより引用 |
すべて、当てはまる気がしますが、結局断って実際には外壁塗装をしなかったので、品質は解りません。品質に問題がなければ、「新規開拓のための値下げは常套句」として使っても、私としては問題ないだろうとは思っています。ただ今回は、「オリジナルのシリコン」(社員向けを含む)以外は勧める気がなかった、勧められなかったことには問題があると思います。そして、「オリジナルのシリコン」の品質を確認するには施工してみるしかない、価格についてはその品質とのバランスにより個々の評価がされるということです。