ラシックスで痩せるのか?
ラシックスとは
ラシックスとは肝硬変や腎疾患、心不全などによるむくみに処方される利尿剤です。利尿剤は高血圧の治療薬であり、医療用医薬品です。利尿剤の中でもループ利尿剤に分類され、即効性の高く強力な働きを持っています。
ループ利尿薬はむくみが生じた時にその強力な利尿作用でむくみを軽減することから、各種の浮腫性疾患に対して古くから広く使用されています。 しかし、同時にカリウム排泄に伴う低カリウム血症が副作用として考えられるため、カリウム保持性利尿薬の併用などが行われています。
利尿剤ラシックスをダイエット目的で使用する
ラシックスはむくみを改善できることから、ダイエット、アルコール飲用後の顔のむくみ、下半身のむくみとりとして、芸能人やモデルだけでなく一般の人にも愛用されている利尿剤です。
使用法方
ラシックスは原則1日1回、40mg~80mgを水またはぬるま湯で服用します。
ラシックスは利尿剤なので服用すると尿量が増えるため、朝や日中に服用することが基本となります。起床時のむくみを解消することが目的の場合、夕食後や寝る前に服用することもありますが、夜中にトイレに行く回数が増えることを考慮して下さい。
服用後30分~1時間で効果が現れ、強い尿意を催してしますので、ラシックスを自宅以外で服用する際はかならずトイレに行ける環境など確認してから服用します。
ラシックス副作用
主な副作用は起立性低血圧、耳鳴り、光線過敏症です。
軽度の副作用
めまい・だるさ・倦怠感などがあり、一定の時間が経過すると副作用の症状も治まります。しかし、体に合わない、アレルギー反応があるといった人が服用すると、より強い副作用を引き起こす可能性もあります。
重篤な副作用 ショック、アナフィラキシー、再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少、赤芽球癆、水疱性類天疱瘡、難聴、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、心室性不整脈、間質性腎炎、間質性肺炎である。 (ウィキペディア【フロセミド】より引用) |
ラシックスの個人輸入禁止
厚生労働省は、2017年11月15日、いままでむくみ取りとして多くの方が利用していた ラシックスの個人輸入を禁止を決定しました。 2018年には規制の実施を開始する予定と発表されており、今後は個人輸入を利用してのラシックス購入ができなくなります。
ラシックスは、中枢神経の興奮や幻覚作用がなく依存症や乱用性がないにもかかわらず指定薬物に指定されてしまい、個人輸入を全面禁止にする方向で厚労省が現在調整を進めています。
規制の背景には、スマートドラッグ問題があります。 集中力や記憶力などの認知能力を高めるとされる薬で、主に睡眠障害、注意欠如・多動性障害(ADHA)、てんかんなどの治療に使用される医薬品です。医薬品のスマートドラッグを医療目的以外で使用する人が増加しており、吐き気などの副作用の報告があるほか、依存性も指摘されています。健康被害や乱用につながる可能性があることから、厚生労働省は個人輸入の規制を強化しています。ラシックスに危険性はありませんが、この規制に巻き込まれてしまいました。
指定薬物に指定されると、ラシックスを個人輸入で海外から購入することができなくなります。不正に指定薬物を輸入してしまうと、関税法に基づき10年以下の懲役若しくは3,000万円以下の罰金が科せられることもあります。
ラシックスで脂肪は減らない!
尿として出た水分の重さで体重が減るだけで、脂肪は燃焼されていません。むくみは取れますが、本当の意味でのダイエットにはなっていないようです。
利尿剤は、医療用医薬品に指定されており、病気を治療するためのものです。効果が期待出来る反面、「副作用」が起こる可能性を考慮し、医師による処方が必要な薬です。利尿剤を自己判断で服用して、体重が減ったとしても、重篤な副作用により他の病気になる可能性があります。
ラシックスは個人輸入禁止なるようですし、これを機会にダイエット目的の利尿剤使用は中止しましょう。