プロパンから都市ガスへ切替、ガス本管費用０円のわけ

「都市ガス本管工事仮決定のお知らせ」がポストの中に入っていました。

自宅前の道路にガス本管を引く計画のお知らせでした。現在、プロパンガスを使用していますが、都市ガスの方がプロパンガスよりかなり安いと聞きます。しかし、プロパンガスを都市ガスに変更するにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか？

都市ガス切替工事費用と負担区分

自宅前の道路までガス本管を引く費用です。地域や状況により東京ガス負担額は異なりますが、導入希望者が多ければ０円になります。

ガス本管総工事費－東京ガス負担額＝ガス本管費用自己負担額

東京ガスの負担額がガス本管総工事費を上回れば、ガス本管費用負担額が０円になります。

本管を引く予定の地区が決定されます。ガス本管費用とは、その地区で都市ガス導入を希望した家の前の道路まで本管を引く工事費全体のことです。

ガスメーターの能力別負担額 × ガスメーター個数で計算します。

≪例≫	ガス本管総工事費	－東京ガス負担額	＝自己負担
8世帯が希望ｶﾞｽﾒｰﾀｰが4㎥/h	2,720,000円	340,000円×8世帯= 2,720,000円	0円

注意：東京ガスの負担額がガス本管総工事費を下回れば、ガス本管費用負担額が発生します。

プロパンガス配管を都市ガス用に取替える費用です。各家庭によりガス内管費用は異なります。2016年4～12月における実績では平均13万円、5～10万円が約20％、10～15万円が約50％、15～20万円が約15％となっています。

現在使用中のプロパンガス機器を都市ガス用に改造する費用、または新規に都市ガス用の機器を購入する費用のことです。

• ふろ給湯器とガスコンロの改造費用・・・約5万円

• 古い機器で改造部品がない場合・・・新規購入費用+取替工事費用

都市ガス本管費用が0円で、ガス機器が改造ならば、平均18万円です。

0円（ガス本管費用）+平均13万円（ガス内管費用）+平均5万円（ガス機器改造費用）
＝ 18万円（都市ガス切替工事費用）

注意：都市ガス導入希望者が決定して初めて、都市ガス本管費用が0円になるか、いくらになるかがきまります。

現在のプロパン配管の口径、種類、ルート、ガス栓などの状況を確認し、ガス管の再使用の可否を調査します。調査の結果、新規配管が必要な場合は、ガス配管ルート、メーター設置位置、ガス管の施工方法、ガス内管工事の内容などについて打ち合わせします。

【ガス管の再使用の可否】
プロパンガスの配管は都市ガス配管より口径が小さいため取替えの必要があります。ただ、都市ガスで利用できる配管も一部あります。

使用中のガス機器（ふろ給湯器・ガスコンロ）が、継続使用が可能かどうかを調査します。

都市ガス発熱量を45MJ、プロパンガス発熱量を99.096MJとするとは、プロパンガスの方が都市ガスに比べ、約2.2倍高く、発熱量はプロパンガスの方が優れています。都市ガス使用量は、プロパンガス使用量の2.2倍として計算します。

【都市ガス料金内訳】　消費税込　（2017年9月現在）

※都市ガス料金は1ヵ月に1度、原料費調整制度により見直しされます。

≪計算例≫
20㎥（プロパンガス使用量）　×　約2.2　＝　44㎥（都市ガス使用量）

料金Bになるので、

44㎥（都市ガス使用量）　×　115.65円（単価）　+　1,036.80（基本料金）
＝　約6,125円(都市ガス料金）

この段階では、都市ガス導入希望者が確定していませんので、都市ガス本管費用が0円になるかどうかはわかりません。

しかし、プロパンガスから都市ガスの変更に関心があったので、見積をしてもらうことにしました。事前調査に来てもらいましたが、困ったことに。

様々な問題点を検討しながら考えていきます。