「都市ガス本管工事仮決定のお知らせ」がポストの中に入っていました。自宅前の道路にガス本管を引く計画のお知らせでした。
ガス小売全面自由化によりガス会社を変更できます。我が家は集中プロパンなのでガスボンベは敷地内にありません。家にガスボンベを置きたくないので、ガス会社を変更できずにいました。都市ガスに変更できるのなら好都合です。電気やインターネットなど様々な組合わせによるサービスを受ける選択肢が広がります。
早速、事前調査をして見積をしてもらうことにしました。
先に都市ガス切替工事費用に関する記述を読むとわかりやすいです。
事前調査の結果
ガス配管状況の調査
プロパンガスの配管は都市ガス配管より口径が小さいため取替えの必要があります。新たに都市ガスのガスメーターとガス管を設置します。
現在は集中プロパンでガス管は道路の下を通っていますので、ガス管は設置されままになります。プロパンガスのガスメーターは取り外しますが、ガス管は少し残ります。
コンクリートの階段やマンホールなどかなりの障害物があり、家の裏にガスメーターを設置することはできないということでした。門を入った正面に腰の高さの花壇がありますが、その中にガスメーターを配置するしかないと言われました。ガスメーターは土の部分から80㎝の高さに設置されます。正面に設置すると門を入って正面斜め上になるので、かなり目立ちます。ガス管はガスメーターから床下を通って、ガスふろ給湯器とガスコンロまで配管されます。
見積を依頼したときはほとんど導入を決めていたのですが、ガスメーターが門の正面になるので、もう一度よく考える事にしました。(もちろん、本管費用自己負担額が0円ならと条件付きでしたが・・・)
ガス機器の調査
使用中のガス機器について継続使用が可能かどうか調査します。ガスふろ給湯器は今年の3月に新しくしたばかりなので改造で使用できますが、ガスコンロは新しく購入することになります。
プロパンガスと都市ガス料金比較
≪計算例≫ (2017年9月現在)
我が家 (3人) |
プロパンガス | 都市ガス | 差額 | ||
使用量 | 金額 | 使用量 | 金額 | ||
最少時/月 | 10㎥ | 5,742円 | 22㎥ | 3,581円 | -2,143円 |
最大時/月 | 26㎥ | 12,290円 | 57.2㎥ | 7,651円 | -4,639円 |
平均/月 | 16.4㎥ | 8,357円 | 36.1㎥ | 5,212円 | -3,145円 |
年間(実績) | 197.0㎥ | 100,283円 | 433.4㎥ | 62,558円 | -37,725円 |
①プロパンガス計算方法:
最少時:10㎥(使用量)×380円(我が家の単価)+1,500円(基本料金)×1.08(消費税)=5,742円
最大時:26㎥(使用量)×380円(我が家の単価)+1,500円(基本料金)×1.08(消費税)=12,290円
②都市ガス計算方法:
最少時:10㎥(プロパンガス使用量)×約2.2 =22㎥(都市ガス使用量)
料金B(消費税込)になるので、
22㎥(都市ガス使用量)×115.65円(単価)+1,036.80(基本料金)=3,581円
最大時:26㎥(プロパンガス使用量)×約2.2 =57.2㎥(都市ガス使用量)
料金B(消費税込)になるので、
57.2㎥(都市ガス使用量)×115.65円(単価)+1,036.80(基本料金)=7,651円
概算見積
ガス本管費用
ガス本管費用がかなりかかるようだったら、断念しようと思っていました。都市ガスを導入するアパートができるので、ガス本管費用は0円だそうです。
ガス内管費用
我が家の場合は16.4万円(消費税込)でした。平均的な内管費用が13万円なので、なぜが損をした気分です。
ガス機器費用
ふろ給湯器とガスコンロのガス機器が2台とも改造の場合は約5万円です。我が家のガスコンロは20年以上使用している古いもので、改造部品がないので購入は仕方がないと思います。
ふろ給湯器改造費用: 2万円(税込)
ガスコンロ購入費用+取替工事費用: 10万円(税込)
※ガスコンロは東京ガスに申込まなくてもいいですが、自分で手配するときは撤去と設置をしてもらうこと。東京ガスからコンロを購入しなかった場合、「東京ガスサポートプラン」にコンロ代を含めることはできません。
何年で元が取れるのか?
我が家の場合
★284,000円(都市ガス切替工事費用)÷37,725円(ガス料金差額)=約7.5年
≪計算内訳≫
①都市ガス切替後のガス料金差額:37,725円/年間
②都市ガス切替工事費用:284,000円
0円(ガス本管費用)+16.4万円(ガス内管費用)+12万円(ガス機器費用)=28.4万円
切替費用平均18万円4年で元は取れる!
ガス本管費用0円、平均的な配管工事、ガス機器改造の場合は、4年で元が取れます。
★180,000円(都市ガス切替工事費用)÷44,436円(ガス料金差額)=約4年
≪計算内訳≫
①都市ガス切替後のガス料金差額:44,436円/年間
3,4人暮らしの一般家庭のプロパン使用量平均が20㎥前後として、単価を仮に我が家の380円で計算してみました。
•プロパンガス:20㎥(使用量)×380円(単価)+1,500円(基本料金)×1.08(消費税)
=9,828円 × 12ヵ月 = 117,936円/年間
•都市ガス:20㎥(プロパンガス使用量)×約2.2 =44㎥(都市ガス使用量)
料金B(消費税込)になるので、
44㎥(都市ガス使用量)×115.65円(単価)+1,036.80(基本料金)
=6,125円 × 12ヵ月 = 73,500円/年間
117,936円 -73,500円 = 44,436円/年間(差額)
②都市ガス切替工事費用:180,000円
0円(ガス本管費用)+13万円(ガス内管費用)+5万円(ガス機器改造費用)=18万円
都市ガスサポートプラン
内管工事費用およびガス機器改造・購入費用の分割払い(毎月均等払い)をサポートしてくれます。手数料なし、利用可能金額2~60万円、支払金額により最大48回まで分割払いできます。
金額 | 3万円以上 ~4.5万円未満 |
4.5万円以上 ~6万円未満 |
6万円以上 ~7.5万円未満 |
7.5万円以上 ~9万円未満 |
9万円以上 ~12万円未満 |
12万円以上 ~60万円未満 |
支払回数 | 12回まで | 18回まで | 24回まで | 30回まで | 36回まで | 48回まで |
問題点
今回工事しなかった場合
今回我が家が申し込まなくても、アパートまでの道路沿いに家があるので、ガス本管は家の前を通ることになります。今導入しても、その気になった時に導入しても費用は同じだそうです。
注意すべきことが1つ、
「道路の掘り返し規制について」
頻繁な掘削工事は、交通の支障となるほか、道路の著しい損傷を招きます。そのため、道路舗装工事から一定期間掘削工事は原則行えません。道路舗装工事完了後、セメントコンクリート舗装については概ね7年、アスファルト舗装については概ね5年の間、掘削を伴う工事は規制されます。(国土交通省)
調べてみると地域によって多少違うようですが、これに該当するか確認する必要があります。もしかしたら、今回見送って1年後工事を希望してもできないかもしれません。
金銭面
ガス本管費用は0円でしたが、合計284,000円かかります。都市ガスサポートプランを使えば何とかなりそうです。
284,000円÷48回=約5,917円 ⇒ 6,700円(1回目)+5,900円×47回(2~48回目)
都市ガス替えると、毎月のクレジット払いは増えますが、ガス代が安くなりますので、
毎月支払:5,900円(クレジット払い)-3,145円(ガス代差額)=2,755円増
4年(48回払い)の間、プロパンガスを使用していた時より毎月2,755円多く支払っていくことになります。毎月3,000円ほどなので何とかなりそうです。
外観
一番の問題点はガスメーターの位置です。門を入って、正面につけるとすごく目立つと思いましたので、事前調査に来てくれた東京ガス担当者に相談すると、またすぐに来てくれました。
現場でもう一度再確認しました。やはり、他の場所は無理でした。
目立たなくしたいが、ガスメーターを隠していいのか?メーターが読めれば隠してもいいとのことでした。正面ではなく、左奥にメーターを横向きに置いて、その側面の前に隠れるように木を置いたらどうかと言われました。やってみないとわかりませんが、うまく隠れそうと判断しました。
結論
プロパンガスから都市ガスに替えることにしました。
我が家の場合は元を取るのに7.5年かかりますが、ガスコンロが古いので仕方がないと思います。ガスコンロの寿命は計算できませんし、7.5年以内に家を建て替える計画でもあれば、見送るのですが、今のところ全く予定はありません。
あとは、ガスメーターを上手く隠せるかどうかが課題です。
★この後、プロパンガス値上げのお知らせがきました。かなりの値上げに再計算してみました。