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簡単だったサーバー応答時間の短縮対策【エックスサーバー限定】

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サーバーの応答時間を短縮する方法を探して、色々調べてみましたが、難しすぎて理解ができず、できそうもないものばかりでした。

しかし、エックスサーバー限定ですが、簡単に応答時間の短縮【高速化】ができるらしいということを突き止めました。ともかく、簡単でなければ、私にはできません。

サーバー応答時間を短縮する方法

エックスサーバー利用者限定です。試してみるのは次の3つです。

1.PHPのバージョンアップ
2.サーバーキャッシュ設定
3.ブラウザキャッシュ設定

エックスサーバーにログイン

エックスサーバーにアクセスします。

①[ログイン]⇒[インフォパネル]⇒[会員IDまたはメールアドレス][インフォパネルパスワード]を入力⇒[ログイン]をクリックします。

エックスサーバーログイン

②[サーバー管理]をクリックし、サーバーパネルにアクセスします。

エックスサーバーログイン

※サーバーパネルに直接アクセスも出来ます。[ログイン]⇒[サーバーパネル]⇒[サーバーID][サーバーパスワード]を入力⇒[ログイン]をクリックします。
(インフォパネルとサーバーパネルのIDやパスワードは同じではありません。それぞれ別々に設定されています。)

 

1.PHPのバージョンアップ

PHPというのは古いバージョンより新しいバージョンのほうが、パフォーマンスが高くなります。WordPressのPHPを最新バージョンにすることにより応答時間の短縮を図ります。

サーバーパネル[PHP  Ver.切替]をクリックします。

PHPバージョンアップ

②バージョン切替したいドメインを選び、[選択する]をクリックします。

PHPバージョンアップ

最新バージョンを選んで、[変更]をクリックします。

PHPバージョンアップ

[変更する]をクリックします。

PHPバージョンアップ

⑤「PHPバージョンを[PHP〇〇〇]に変更しました。」を確認して終了です。

PHPバージョンアップ

 

2.サーバーキャッシュ設定

サーバーのキャッシュとは、一度表示されたページのファイルを「サーバー側」に一時的に保存しておく仕組みです。

サーバーキャッシュ設定を有効にすることで、「サーバー側」でWEBサイト上のすべてのファイルをキャッシュして、次回以降に同じ要求が来た場合にはその「サーバー側」のキャッシュが利用され、Webサイトの表示速度・同時アクセス数を大幅に向上させることができます。

サーバーパネル[サーバーキャッシュ設定]をクリックします。

②設定を変更するドメインを選んで、[選択する]をクリックします。

サーバーキャッシュ設定方法

③サーバーキャッシュ設定を[ON]⇒[確認画面へ進む]をクリックします。

サーバーキャッシュ設定方法

[変更する]をクリックします。

サーバーキャッシュ設定方法

⑤「サーバーキャッシュ設定をONに変更しました。」を確認して終了です。

サーバーキャッシュ設定方法

キャッシュ削除

キャッシュデータは1~2分で自動的に削除されるので、この機能を使う必要性はあまりないようですが、即時削除したいときに使います。1~2分で消えるのでアクセス数が少ないサイトではあまり効果がないようです。

[キャッシュ削除]⇒[削除する]をクリックします。

サーバーキャッシュ設定方法

 

 

3.ブラウザキャッシュ設定

エックスサーバーのブラウザキャッシュ機能では、キャッシュを有効にした項目は最大7日間ブラウザに保持されます。

ブラウザのキャッシュとは、一度表示されたページのファイルを「ユーザー端末(PCやスマホ等)」上に一時的に保存しておく仕組みです。

「ブラウザ側」でキャッシュが「ユーザー端末(PCやスマホ等)」上に作成保存されます。同一端末へ再アクセスした時にその「ブラウザ側」のキャッシュが利用され、表示速度の向上や転送量の軽減を行うことができます。ただし設定自体は基本的に、Webサーバー側で行う必要があります。

サーバーパネル[ブラウザキャッシュ設定]をクリックします。

ブラウザキャッシュ設定方法

②設定を変更するドメインを選んで、[選択する]をクリックします。

ブラウザキャッシュ設定方法

③ブラウザキャッシュ設定を[ON全ての静的ファイル]⇒[確認画面へ進む]をクリックします。

次のどちらかを選びますが、推奨設定にしました。
• ON[全ての静的ファイル]※推奨設定
• ON[CSS/JavaScript以外]

ブラウザキャッシュ設定方法

ブラウザキャッシュ設定方法

④[ブラウザキャッシュ設定の変更が完了しました。]を確認します。

ブラウザキャッシュ設定方法

⑤[戻る]をクリックすると、[反映待ち]となっています。反映されるまで、最大15分程度かかります。

ブラウザキャッシュ設定方法

⑥反映されると、[反映待ち]の表示が消えます。

ブラウザキャッシュ設定方法

 

ブラウザキャッシュについて

ブラウザキャッシュは削除できる?できない?

ブラウザキャッシュを有効にした場合、画像ファイルなどを更新しても有効期限が残っている「端末(PCやスマホ等)」にはキャッシュが使用されるため更新データが反映されません。

自分が使っている「端末(PCやスマホ等)」のキャッシュは、削除することができます。しかし、他の人の「端末(PCやスマホ等)」のキャッシュを消すことはできません。

従って、初めての訪問者には更新されたデータが表示されますが、再訪問者には更新されたデータが反映されていない可能性があります。

保存されたキャッシュはいつ消える?

それでは、古いデータのキャッシュが消えて、更新された最新のデータが再訪問者に届くのはいつでしょうか?

ブラウザによりそれぞれキャッシュの保存容量が決まっています。このキャッシュの保存容量が限界を超えると、古いデータから順番に削除されていきます。このキャッシュの保存容量を変更することもできます。また、インターネットの利用頻度により、蓄積されるキャッシュの容量は異なります。

つまり、キャッシュはブラウザの種類や設定、インターネットの利用頻度により、保存期間が異なりますので、いつ消えるということは一概に言えません。

すべての訪問者に最新データを届けたいとき

古いデータのキャッシュではなく、更新された最新データをダウンロードさせて、更新をすぐに反映させる方法は2つあります。

• ファイル名を変更する。
• 「.htaccess(ドットエイチティーアクセス)」でキャッシュを残さない設定をする。

キャッシュの必要性

改めて確認すると、メリットはサイトの表示速度が速くなる、デメリットは更新がすぐに反映されないということです。どのような場合にキャッシュが必要なのでしょうか?

必要なサイト: 更新頻度が少ない。大きい画像を表示させている。
不要なサイト: 更新頻度が多い。すべての訪問者に最新データを届けたい。

 

ブラウザキャッシュ設定の効果

PageSpeed Insightsで分析しました。

モバイル

• 42点 ⇒ 47点   5点アップしましました。
• 改善できる項目の[サーバー応答時間の短縮]が消えました。

設定前

PageSpeed Insights

PageSpeed Insights

設定後

PageSpeed Insights

PageSpeed Insights

パソコン

• 72点 ⇒ 79点 7点アップしました。
• 
改善できる項目の[サーバー応答時間の短縮]が2.77s ⇒ 0.22sと改善されています。

設定前

PageSpeed Insights

PageSpeed Insights

設定後

PageSpeed Insights

PageSpeed Insights

 

サーバー応答時間は短縮したか?

対策1: PHPのバージョンアップ
結果1: 少し改善されました。

対策2: サーバーキャッシュ設定
結果2: 少し改善されました。

対策3: ブラウザキャッシュ設定
結果3: 改善されました。

モバイルは改善しても低い点数なのでお恥ずかしい次第ですが、総合的にPageSpeed Insightsの点数が上がりました。設定を戻すことも簡単にできますので、試してみましょう。